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『明日はもっと、いい日になる』第5話 ネタバレ感想|子供のヒーロー・氶さんの言葉がかっこいい!

夏ドラマ

居場所をなくした子どもと、その未来を守る大人たち

放送日時

2025年7月7日(月)
21:00スタート
フジテレビ

予告動画はこちらからご覧いただけます

「明日はもっと、いい日になる」 公式サイトはこちらからご覧いただけます

この記事にはドラマの内容に関するネタバレが含まれています。未視聴の方はご注意ください



消えた子ども――居所不明児童の現実

第6話は「居所不明児童(きょしょふめいじどう)」、つまり“消えた子ども”がテーマでした。
今回のケースは、ベトナム人の母親と暮らす子。
母親は日本語がわからず、手続きも知らず、頼れる人もいない。
地域とも繋がりがなく、孤立の中で日々を過ごしていました。

「助けを求められない」というのは、時に「存在を消してしまう」ことにも繋がる――。
子どもが学校にも行けず、社会の目からこぼれ落ちる恐怖が、静かに描かれていました。

居所不明児童とは?

「居所不明児童」とは、
本来学校に在籍しているはずの子どもが、転居や家庭の事情などで居場所が確認できなくなった状態
を指します。

例えば――

  • 転居の届け出がないまま引っ越してしまった
  • 家庭の事情で親と共に行方がわからなくなった
  • 何らかの事情で学校にも児相にも所在が把握されていない

こうした場合、その子は“居所不明”として扱われます。


なぜ問題なのか?

居所不明児童は、

  • 学校教育を受けられない(就学機会の喪失)
  • 医療や福祉の支援が届かない
  • 虐待やネグレクト、貧困、非行のリスクが高まる

という深刻な状況に陥る可能性があります。
特に虐待から逃れるための転居や、逆に親による連れ去りが背景にある場合もあり、児童相談所や自治体は緊急性を持って動く必要があります。


関係機関の対応

  • 教育委員会:学校で所在不明になった子どもを調査し、児童相談所と連携
  • 児童相談所:所在確認、家庭訪問、保護の必要があれば一時保護
  • 警察:行方不明届や犯罪被害の可能性がある場合に捜査

在留資格と生活の壁

母親は離婚によって在留資格を失い、不法滞在の状態に。
半年以内に再取得の手続きをしなければ、強制送還。
再入国には数年かかるという現実も突きつけられます。

お金もなく、頼れる人もいない中で、
「児童扶養手当の受給」「就学の手続き」「孤立しないような面接と見守り」という方針が立てられたのは、ほんの小さな一歩かもしれません。
でも、それはこの親子が“社会と繋がる”ための大きなきっかけになるはずです。


条さんの言葉が心に響く

「子どもには子どもの社会がある」
「大人になるための練習」

「ここで働いているみんなも守っているんですよ」
「子どもたちの未来と笑顔を守っているんです」

この言葉を聞いて、胸が熱くなりました。
条さんは、子どもたちの“ヒーロー”です。
守っているのは命だけじゃない――心も、未来も、笑顔も。
そんな存在が現実にももっといてくれたら、と心から思います。


感じたこと

居所不明児童という言葉は冷たく聞こえるけれど、
そこにはひとりの子どもの人生と、親の苦しみがある。
国籍や言葉、制度の壁があっても、その子が持つ“子どもの社会”は守られなければならない。

この回は、制度やルールを超えて、「守る」ということの本質を教えてくれた気がします。
見えないところで支えてくれる大人がいること――それがどれだけ大きな救いになるか、改めて考えさせられました。

次週は

ネグレクトの母親に関するお話。
「子どもを守ること」と「親を支えること」、そのバランスの難しさが描かれそうです。
どんな思いで向き合うのか――胸がざわつく回になりそうです。

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