👉第9話の放送予告はこちらからご覧いただけます。
👉【キャスター】公式サイトはこちらからご覧いただけます。
この記事にはドラマ『キャスター』第8話の内容に関するネタバレが含まれています。未視聴の方はご注意ください。

「日本最大級の映画・テレビドラマレビューサイト【ユーウォッチ】
会員登録、レビュー投稿でポイントGET!」
見どころ紹介|山火事の裏に隠された“報道されない真実”
『キャスター』第8話では、芦根村の山火事をきっかけに、43年前の墜落事故や原子力利権、そして登場人物たちの家族の過去が交錯していきます。静かに燃えるような緊張感の中で、真実が少しずつ姿を現していく――そんな濃密な1時間でした。
舞台は原子力関連施設が多く集まる芦根村。そこで発生した山火事。
過去と現在、政治と報道、父と子――あらゆる軸が交差する衝撃回です。
あらすじ|山火事、洞窟、そして“1005”という数字
芦根村のキャンプ場付近で山火事が発生。江上さんは、火災の通報よりも先に洞窟から“何か”を倉庫へ移動。防護服を着て作業する姿からも、ただ事ではない様子が伝わってきます。
その一方で、羽生新一議員はGPSエリアの拡張を総理に依頼し、背後には景山重工と秘書の存在が見え隠れ。

山井記者の父、痴呆と記憶の狭間で
認知症を患う山井の父が火災現場に向かい、姿を消す騒動も発生。江上は「原子力センター前で発見した」と嘘をつくが、実際は洞窟で倒れていた。洞窟をきっかけに、43年前の「自衛隊輸送機墜落事故」を思い出していたのです。
鍵となるのは、洞窟の暗証番号「1005」。それはまさに事故が起きた日付。事故現場は景山重工の土地であり、進藤キャスターの父も深く関与していた過去が示唆されます。

考察|報道の光が照らした“家族の沈黙”
今回、特に印象的だったのは、「父親たちの過去」が一斉に浮かび上がる展開でした。
- 進藤キャスターの父:墜落事故に関わったとされる過去
- 墜落事故後に自宅で放火、死亡
- 43年前の“沈黙”がもたらした現在の混迷
これらの点から見えてくるのは、報道の持つ「暴く力」と、その代償。
真実を語ることが誰かを傷つける――その矛盾に立ち向かう記者たちの葛藤が、ひしひしと伝わってきました。
注目ポイント|暗証番号「1005」とは?
何気ない数字「1005」ですが、これは自衛隊輸送機墜落事故の日付。
偶然ではなく、意図的に設定された番号であり、関係者にとっては消せない記憶の象徴です。
また、山井の父の転落も単なる“深夜の徘徊”では片づけられません。
崖からの転落――それは、記憶を取り戻した者から真実が漏れるのが怖かった、を象徴しているようにも感じました。

感想|静かに燃える“真実”が、心に残る回だった
『キャスター』第8話は、確実に胸を焦がす回でした。
火災の中から、記憶と秘密が立ちのぼっていく――その描写は、重くも見応えのあるものでした。
そして、本橋記者による進藤キャスターの収賄スクープ。
味方だったはずの仲間の裏切りが、物語にさらに波紋を広げていきます。
最終章を目前にして、すべてが動き出した第8話。
進藤は、報道の現場でどんな選択をするのか。
次回も目が離せません。

コメント