放送日時

2025年7月12日(土)
21:00スタート
日本テレビ
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この記事にはドラマの内容に関するネタバレが含まれています。未視聴の方はご注意ください
見どころ紹介|アマビエの涙と、武蔵の試練
第3話は、まさに怒涛の展開。
罪を暴く妖たちの“正義”と、それに抗う武蔵たちの苦闘。
今回は2人のターゲットが登場し、それぞれの闇が少しずつあぶり出されていきます。
アマビエの過去。(母・沙雪の苦しみ。)
そして、90分以内に“毒”の真実を突き止めなければならないという試練。
息もつかせぬ展開の連続に、目が離せませんでした。
ドラマの内容|暴かれる「罪」と、忍び寄る「毒」
<ターゲット①:三河龍太郎>
名門サッカースクールの代表であり、都知事選候補でもある三河。
彼の“罪”は、生徒への過度なシゴキ――。
その指導の末、命を落とした少年がいた。
それは、妖アマビエの息子。
あまりにも悲しい真実でした。
怒りを抑えきれず、「見ていられない。三河、あんた最低だよ…」と画面越しに呟いたのは私だけではないはず。
子供の純粋な心を、栄光と野心の犠牲にした彼の罪。
それでも、妖のやり方が“正義”だと言い切れるのか――複雑な問いが突きつけられました。

<ターゲット②:現都知事・大芝三四郎>
続いて指名されたのは現職の都知事、大芝。
ベニアカ女郎蜘蛛という”ヒント”が絡んできたことから、“毒”にまつわる罪がキーワード。
武蔵はその毒に刺され、命のタイムリミットは90分。
まさに時間との戦い。
このターゲットの罪はまだ明かされていませんが、「表の顔」と「裏の顔」のギャップが浮き彫りになっていく気配。
次回、どんな闇が暴かれるのか注目です。
考察として:
ベニアカ女郎蜘蛛の「毒」は、
ただの肉体的ダメージではなく、心・社会・政治の“毒”を象徴しているのでは?
表では人々を笑顔で導く都知事。
でも裏では、誰かを犠牲にしてきたのかもしれない。
その“毒”に刺された武蔵が、
どうやって真実を暴き、生き延びるのか――
次回、まさに見逃せない展開です。
注目のキャラ|それぞれの妖が持つ「意味」
アマビエ(ともさかりえ)
優しさと悲しみを併せ持つキャラクター。復讐だけではなく、母としての想いが心を打ちました。
アマビエの言い伝え
アマビエが初めて登場したのは、江戸時代(1846年)肥後国=今の熊本県の海。
当時の瓦版(今でいう新聞)にはこう書かれています:
海中からアマビエが現れ、「これから疫病が流行るが、私の姿を描いて人々に見せれば災いを避けられる」と予言し、海へ帰った。
つまりアマビエは、
病や災いを知らせ、身代わりになって守ってくれる妖怪と信じられてきました。

唐傘小僧
正体はまだ明かされていないものの、軽妙な動きと異様な存在感が印象的。
“日陰者”の象徴か、それとも…。
おふざけキャラ
唐傘小僧は、人に危害を加えることは少なく、いたずら好き。
夜道にぴょんぴょん跳ねて現れたり、ベロベロと舌を出して驚かせたりする程度。
でも、実はこんな背景があるとも言われています:
「長年大切にされた傘が、捨てられてしまい、その恨みや寂しさから妖怪になった」
つまり、忘れられたモノの悲しみや報われなかった想いを象徴する妖怪なのです。

のっぺらぼう
裏社会で“遺体の処理”を請け負う始末屋。
金で動き、罪を隠す仕事――これはまさに「暴かれるべき存在」。
むしろ、次のターゲットはこの人じゃないのか?と思わされるほど。
闇に紛れる存在
- 振り向いたら顔が消えていた
- 普通に話していた人の顔が突然つるつるに変わる
- 無言のまま、じっとこちらを見つめてくる
このように、人の心の中に“不安”や“恐怖”を映し出す妖怪とも言われています。

大和耕一
アジトの場所を追い求めて動く彼も、次のキーキャラ。
ただの逃亡者ではない、別の目的が見えてきました。

気づきと考察|正義って、誰が決めるの?
このドラマの怖さは、「どちらの正義が正しいのか」が簡単に言えないところにあります。
妖の言い分には共感できる部分もあるけれど、その手段は極端すぎる。
一方で、ターゲットとなった人物たちの“過去”は、事実として目を背けられないものばかり。
武蔵は法と秩序のもとで真実を探ろうとしますが、妖たちはそれを“遅すぎる裁き”だと見ている。
この対立構造が、ただのサスペンスを超えて、深いメッセージ性を生み出しています。
個人的な感想|武蔵、どうか負けないで
第3話を見終えた後の率直な気持ち――
「武蔵さん、どうか負けないで…!」でした。
どれだけ状況が不利でも、どれだけ試練が理不尽でも、
武蔵は誰かを守るために動き続けている。
それはきっと、妖たちがかつて持っていた“優しさ”や“希望”と同じもの。
だからこそ、最後には武蔵の想いが届いてほしい。
そんな気持ちで、次回を待ちたいと思います。
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