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この記事にはドラマ『キャスター』第5話の内容に関するネタバレが含まれています。未視聴の方はご注意ください。
第5回【キャスター】の見どころを紹介
第5話は、報道と警察の癒着という重いテーマを中心に、内部告発の難しさや、報道に携わる者の信念と葛藤を鋭く描いたエピソードでした。
「正義とは何か」「伝えるとはどういうことか」といったテーマが静かに突きつけられ、視聴後に深く考えさせられる内容でした。
報道と警察の癒着
具体的な癒着の実態
記者クラブ制度による情報独占
日本の報道機関は「記者クラブ」という仕組みを使って、警察や官公庁と日常的に接触しています。
記者クラブに入っている記者だけが、警察などから公式な発表や情報を受け取ることができます
リーク(意図的な情報漏洩)と相互依存
警察は特別な情報を一部の記者だけにこっそり教えることがあります(これを「リーク」と言います)。
そのお返しに、記者は警察にとって都合のいいニュースを書いたり、警察をあまり悪く書かないようにしたりします。
- 記者は他の人より早くニュースを出せて評価が上がる
- 警察は自分たちに不利なことを隠したり、世の中の意見を自分たちに有利にできる
という仕組みになっています。
批判報道の抑制・忖度
記者クラブや会社の上司は、警察を強く批判したり、悪いことを深く調べたりするのを嫌がることが多いです。
そのため、記者が警察の問題をしっかり取材しても、会社の都合や上司の判断で記事にできない場合があります。
警察不祥事の隠蔽と報道の沈黙
警察の中で犯罪や不正があっても、それを内部告発しても大手メディアがあまり報道しないことがあります。また、告発した人が逆に警察に通報されてしまうのを心配するケースもあります。
つまり、警察の悪いことを外からしっかりチェックして正す仕組みが、うまく働いていない現実があります
癒着がもたらす問題
市民の知る権利の侵害
報道が警察の発表ばかりを頼りすぎると、警察にとって都合の悪いことが隠されてしまい、本当のことが伝わらなくなります。
そうなると、市民が知るべき大切な情報が届かなくなってしまいます。
報道の自律性・批判精神の喪失
報道機関が本来の「権力を監視する役目」を果たさず、逆に警察の言い分ばかり伝えるようになると、報道が警察の「宣伝係」になってしまう危険があります。
つまり、警察をしっかりチェックせず、警察の都合のいい情報だけを流す存在になってしまう、ということです。
公益通報者保護の形骸化
警察の不正を内部告発した人が、逆に逮捕されてしまうことがあります。
このようなケースがあるため、「公益通報者保護制度(告発した人を守る仕組み)」が、実際には十分に機能していないという問題が指摘されています。
内部告発の困難さ
- 内部告発をすると、職場で「裏切り者」と思われてしまうことが多いです。
- 仕事を辞めさせられたり、嫌がらせを受けたりすることもあります。
- 告発した内容が、会社や組織によって隠されてしまうこともあります。
- 告発した人は、周りから孤立したり、強いストレスを感じることが多いです。
つまり、正しいことを伝えようとしても、とても勇気がいるし、大きなリスクがあるのが現実です。
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