◆見どころ紹介|怒りに震えながら、マイクを握る進藤の姿に心が震えた
この第9話、ただのクライマックスではありませんでした。
報道とは何か。伝えるという行為がどれだけ重いのか。
進藤の覚悟に、私は画面の前で息を呑みました。
「キャスターを降ろされようが、命を狙われようが、それでも言うべきことを言う」
その姿勢に、心が震えました。
ドラマを越えて、報道の本質に触れた気がします。

◆ドラマ内容|43年前の「約束」が崩れた夜。山井の死が痛すぎる
進藤の父・松原哲が追っていたのは、43年前の自衛隊機墜落事故。
取材はしていたのに、記事は出なかった。
なぜ? 何が彼を黙らせたのか。
10月5日、墜落
10月8日、取材
10月15日、現場に居合わせた者たちの間でかわされた“三人の約束”。
けれど10月18日、それは破られる。三人目がカギになる。
父はその後、世間からバッシングを受け、自ら命を絶ったと。
その無念を息子が追うという構図が、あまりにも残酷で…でも誇らしくて。
進藤の姿に何度も胸が締め付けられました。
そして山井プロデューサーの死。
あれほど熱くてまっすぐな人が、身代わりのために命を落とすなんて。

◆気づき・考察|報道って、こんなに「痛い」ものなんだ
このドラマを観て思うのは、「報道って、ただ情報を伝えるだけじゃない」ということ。
嘘を暴くためには、嘘を突き抜ける“覚悟”がいる。
そして時にそれは、命を賭けるほどの想いとぶつかるんですね。
進藤は、山井の死を受けてさらに決意を固めていました。
「山井さんの報道魂を、僕は尊敬しています」
この言葉がもう…刺さって刺さって。
ドラマとはいえ、進藤キャスターがかっこよかったです。

◆注目ポイント|すべての伏線が収束へ。騙し合いの果てに見えた影
- 情報リークの犯人は進藤自身だった
- MOTOHASIのパソコンの行方は?
- 命を狙われたのは進藤だった。進藤の父も命を狙われてた
- 43年前の裏切り者は、国定会長!!
こんなにも絡まっていた糸が、見事に一つへと集約されていく様は見事でした。
そして何より驚いたのは、43年前の裏切り者が進藤の父の「友人」だったということ。
ここに来て“過去”と“今”が交わるドラマ構成の巧みさに、脱帽です。

◆感想|このドラマを観るたび、自分の中の“正義”を問い直したくなる
『キャスター』って、ただの報道ドラマじゃないんです。
「あなたなら黙りますか? それとも話しますか?」
そんな問いを、毎話ごとに突きつけられているような気がします。
進藤の姿勢は、私の心をいつも揺さぶります。
ぶっきらぼうで、無愛想に見えても——彼の真っ直ぐな心は、いつも真実を追い求めている。
報道に携わる覚悟と、人を思う優しさが共存している彼を、私は心から応援したくなります。
どうか、最終回は納得のいく形で終わってほしい。
でも、きれいごとだけでは済まされない展開も、きっと待っている。
その覚悟で、最終回を見届けようと思います。

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