総合診療医は、“正解”を押しつけない医師。だからこそ、患者にとってかけがえのない存在だ。
放送日時

2025年7月13日(日)
21:00スタート
TBSテレビ
予告動画はこちらからご覧いただけます
「19番目のカルテ」 公式サイトはこちらからご覧いただけます
この記事にはドラマの内容に関するネタバレが含まれています。未視聴の方はご注意ください
見どころ紹介
第5話は、心臓血管外科医・茶屋坂先生の物語。
“ハートのクイーン”と呼ばれ、即断即決の天才外科医として華やかな経歴を誇る彼女が、突然「母親の大動脈解離」という緊急事態に直面します。
しかも、その手術を執刀するのは自分自身。
どんな状況でも冷静に”メス”を握ってきた彼女の心が、この時ばかりは大きく揺さぶられるのです。

徳重先生の診察
そんな茶屋坂先生の前に現れるのが、徳重先生。
「彼女には小手先の診察は通じない」と感じ取った徳重先生は、バイオ・サイコ・ソーシャルモデルで心を解きほぐしていきます。
- バイオ(身体):外科医としての実力、肉体の負担
- サイコ(精神):母との確執、揺れる心
- ソーシャル(社会):周囲からの期待、背負い続けた役割
それらを複合的に見つめ直すことで、茶屋坂先生自身も気づかなかった“心の奥の痛み”を可視化していきました。

茶屋坂先生の心の変化
「誰かのために心を痛める人は、優しい人」
徳重先生が静かに伝えた言葉は、茶屋坂先生の心を包み込みます。
母への複雑な思いを抱えたまま、それでも手術に挑んだ彼女。
“今は一度距離を取ってもいい。もしまた近づきたいと思ったら、その時に近づけばいい”
そう言われたとき、肩にのしかかっていた重圧がふっと軽くなるように感じられました。
その瞬間、茶屋坂先生はただの「天才外科医」ではなく、一人の娘としての心を取り戻したのだと思います。

個人的な感想
この回を観ながら、私は何度も胸が熱くなりました。
徳重先生の診察は、ただ病名を告げるのではなく、“心の癒し方”を共に探す時間そのもの。
短期的な結果ではなく、長期目線で「これから」を考える姿勢が、観ている私自身の心まで穏やかにしてくれました。
茶屋坂先生の強さと弱さ、そして少しずつ解きほぐされていく心の変化。
これは外科医の物語であると同時に、私たち誰もが抱える心の問題に重なる物語だったと感じます。

次回予告
徳重先生の恩師・赤池先生が登場。
かつての師が病を抱え、医師として、そして弟子としてどう向き合うのか——。
心揺さぶられる回になりそうです。が、どのように描かれるのか注目です。
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