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『明日はもっと、いい日になる』第5話 ネタバレ感想|子供想いの氶さんの言葉が温かい

夏ドラマ

火をつけたのは、誰かに気づいてほしかったから。
言葉にできない「さみしい」が、子どもたちの行動になって現れる――
第5話は、父と子のすれ違い、寄り添うことの難しさ、そして希望を描いた心温まる回でした。

放送日時

2025年7月7日(月)
21:00スタート
フジテレビ

予告動画はこちらからご覧いただけます

「明日はもっと、いい日になる」 公式サイトはこちらからご覧いただけます

この記事にはドラマの内容に関するネタバレが含まれています。未視聴の方はご注意ください


放火で保護された「れんくん」

誰かに気づいてほしかった心の叫び

放火――。

本気でなくても、やってはいけない。
それは重くて、許されない行動。
けれど、れんくんが心に抱えていたのは、ずっと誰にも届かなかった「寂しさ」でした。

お母さんはがんで亡くなり、お父さんは遠くで単身赴任。
一緒にいてくれるのはおじいちゃんだけ。
だけど、れんくんは「お父さんに会いたい」「心配してほしい」――そんな気持ちをずっと飲み込んできた。

そんな想いが、行動になってしまったのだと感じました。


氶さんのまっすぐな言葉に、胸を打たれる

「子どもたちの自由を奪う権利はない」
「児相は、子どものどこにあるかもわからない心を守る場所」

この言葉に、私は思わず涙が込み上げました。
子どもに寄り添う、言葉にならない思いをどうやって代弁するのか?
それは、真正面からその子を見て、感じて、そばにいる覚悟なんだと教えてもらいました。

氶さんは、子どもたちの“痛み”の深さを知っている。
だからこそ、あの子たちが抱える罪にも、希望にも、真っ直ぐ向き合えるのだと思います。


蜂村さんの息子・こうたくん

父と子――もうひとつの寂しさの物語

そしてもうひとりの子、蜂村リーダーの息子・こうたくん。
お父さんは忙しく、会える時間はほんのわずか。
約束は守ってもらえず、「仕事だから仕方ない」と自分に言い聞かせているが、納得できない。

でも、こうたくんの中にも、れんくんと同じように“わかってほしい気持ち”があふれていたんだと思います。

「お母さんが再婚したら、パパに会えなくなるかもしれない」
そんな不安を、一生懸命こらえていたこうたくんの姿に、胸がきゅっとなりました。


家庭と仕事――どちらも大切。でも…

家庭と仕事、どちらかを選ばなければいけないのか。
この問いは、きっと大人になると誰もがぶつかるもの。
蜂村さんは「仕事を放り出せない」

それは「仕事に逃げてきた」と感じていたのかもしれません。

でもこうたくんは、仕事をする姿を見て、お父さんの仕事を理解しようとしました。
健気で、かわいくて、ちょっと不器用で。
その姿が、涙が出るほど愛おしかったです。


感じたこと

第5話は、「寂しさ」と「わかってほしい」という想いが、さまざまなかたちで描かれた回でした。
子どもたちは、言葉にしないけれど、ちゃんと感じていて、ちゃんと待っている。

叱られることより、わかってもらえないことのほうが、子どもにとってはずっと苦しいのかもしれません。
小さな心の奥にある、気づいてほしい気持ち――
その火が、大きく燃え上がってしまう前に、そっと包んであげられる大人でありたいと思いました。

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