明日はもっと、いい日になる|第1話ネタバレ感想―児相の現実と、親と子のすれ違いの中で見えた“やさしさ”

夏ドラマ

放送日時

2025年7月7日(月)
21:00スタート
フジテレビ

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この記事にはドラマの内容に関するネタバレが含まれています。未視聴の方はご注意ください

――児相の現実と、親と子のすれ違いの中で見えた“やさしさ”

第1話を観て、まず心に残ったのは、児童相談所の保育士・南野(柳葉敏郎)のこどもへの接し方。
静かに、そして自然にこどもの心に寄り添っていくその姿には、長年の経験が滲んでいました。
子どもに向ける言葉が、ちゃんと届いているのが画面越しでも伝わってきて、ただ優しいだけじゃない“信頼される大人”の姿を見た気がしました。

「48時間ルール」が突きつける現実

虐待の通告があった場合、児相には48時間以内に安否確認をするというルールがあります。
でも、その48時間で命の灯が消えてしまうこともある――。
このタイムリミットが持つ重さを、ドラマは静かに、でも確かに伝えていました。
誰かが動かなければ、間に合わない。
その焦りと葛藤が、現場にいる人たちのリアルとして描かれていたように思います。

親の苦しみと、こどもの願い

今回登場した家庭も、決して「悪い親」だったわけではない。
仕事と家事、育児に追われ、誰にも頼れず、自分を責めながら孤立していく。
そのストレスと過労の中で、こどもと向き合う余裕が奪われていく。
その姿は、現代の多くの家庭が抱える問題と重なります。

こどもが泣きながらも、親のことを「大好き」と言う場面には胸が締めつけられました。
こどもたちは、ちゃんと見ていて、ちゃんと感じていて、それでも「家族でいたい」と思っている。
その思いに、ただ優しく寄り添える社会であってほしいと願わずにはいられません。

子どもにとって、新しい靴は“前に進む”ための力になるもの

見終えて思ったこと

「児相=招かれざる客」と言われる場面が印象的でした。
でも、本当に大切なのは、“子どものために、何を思って助けたいか”という気持ち。
誰かを責めるのではなく、孤立した親にそっと手を差し伸べ、こどもの声に耳を傾ける。

このドラマは、ただの感動モノではありません。
“今、ここで本当に起きている現実”を、静かに突きつけてきます。
でもそこには、救いも、やさしさも、確かに描かれていて――
第1話のラストで、少しだけ心があたたかくなった気がしました。

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