『19番目のカルテ』第1話 ネタバレ感想/たった10分の診察で、あなたの痛みは伝わるだろうか?

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診察室で伝えたいことが、うまく言葉にならなかった経験はありませんか?
『19番目のカルテ』第1話は、そんな“患者のもどかしさ”に静かに寄り添ってくれるドラマでした。

医師の立場、患者の立場、それぞれの葛藤と限界。
そして、総合診療医という存在が、どれほど大きな希望になり得るのか。
松本潤さん演じる徳重先生のまなざしに、思わずほっとした――そんな優しい物語の始まりです。

放送日時

2025年7月13日(日)
21:00スタート
TBSテレビ

予告動画はこちらからご覧いただけます

「19番目のカルテ」 公式サイトはこちらからご覧いただけます

この記事にはドラマの内容に関するネタバレが含まれています。未視聴の方はご注意ください

見どころ紹介

松本潤さんが“なんでも診る医師”を演じることで話題の『19番目のカルテ』。

その第1話は、総合診療という分野が抱えるリアルな課題から始まります。
診察時間は1人10分。どんなに症状が複雑でも、時間は増えない。

患者にとっては「ちゃんと診てもらいたい」という思いがある一方で、病院側は保険制度の縛りという現実を抱えている。

このドラマは、そんな“板挟みの現場”に光を当てながら、目の前の患者に真摯に向き合おうとする医師たちの姿を描いていきます。


ドラマの内容と気づき

第1話で登場するのは、「全身がガラスに刺さったように痛む」と訴える女性患者。
しかし、あらゆる検査をしても“異常なし”。
痛みがあるのに誰にも信じてもらえない――この苦しみこそが、もっとも本人を追い詰めていきます。

診断されたのは線維筋痛症
原因も治療法もはっきりせず、「気のせい」「ストレスのせい」とされがちなこの病名。
身体の声を無視され続けた患者にとって、ようやく“信じてくれる医師”と出会えた瞬間は、何よりの救いだったはずです。

そして、その診断を下したのが、松本潤さん演じる徳重先生
彼は、冷静でありながらも、患者の目をしっかりと見て話を聞く。病名を見つけることよりも、“人を診る”姿勢が印象的でした。


注目キャラと配役の妙

注目はもう一人――心臓血管外科の茶屋坂先生(ファーストサマーウイカさん)
腕のある外科医ながらも、ちょっとクセのある存在感。

一見ミスマッチに思えるこの配役が、実はとても絶妙で、ドラマに不思議な“味”を添えています。


個人的な感想

医療ドラマというより、“人の痛みをどう受け止めるか”を描いた静かなヒューマンドラマ。
観終わったあとにじんわり胸があたたかくなるような、そんな作品でした。

私自身、「症状をうまく言葉にできない」「“なんとなくしんどい”が伝わらない」そんなもどかしさを感じたことがあります。
だからこそ、「話を聞いてくれる医師がいる」ことの価値を、このドラマは教えてくれる気がしました。

“赤ひげ先生”のような理想の医師は現実にはいないかもしれない。
でも、「そうであろう」とする努力を、ドラマの中の医師たちが静かに重ねている。
それが、とても尊いと思えました。

次回は小児科の男の子が登場。
また新たな視点から、“医療とは何か”を考えさせてくれることを期待しています。

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