記事内に広告が含まれています。

第3回「絶対零度〜情報犯罪緊急捜査〜」|“悪質宗教・企業継承ビジネス”の闇

絶対零度〜情報犯罪緊急捜査〜

放送日時

2025年10月6日(月)
21:00スタート
フジテレビ

予告動画はこちらからご覧いただけます

「絶対零度〜情報犯罪緊急捜査〜」 公式サイトはこちらからご覧いただけます

この記事にはドラマの内容に関するネタバレが含まれています。未視聴の方はご注意ください

見どころ

第3回は、宗教ビジネスや企業継承を装った資金洗浄(マネーロンダリング)の影が、静かに社会の奥底へと広がっていく回。
一見すると善意や信仰、事業の承継といった“きれいな言葉”の裏に、冷酷な金の流れが潜んでいる。
DICTメンバーは、データの断片を追いながら、国家の信頼を揺るがす巨大な闇に迫っていく。

総理の夫の浮気

総理大臣・桐谷杏子が、国内で国家の舵を取るその裏で――。
夫は海外で密会を繰り返していた。

官房長官・佐生新次郎は、この問題をどう収めるのか。
隠蔽か、説明か――政治家としての決断が問われる。

「愛」と「権力」、そして「情報」が交差する

カリスマ悪徳教祖

ルミナス会とは

ドラマの中に登場する 新興宗教団体
表向きは「人々を光へ導く」スピリチュアル団体として活動していますが、
実際は――

信者から高額な「お札」や「聖水」を買わせたり、
巨額の寄付金を集めて資金を動かす、危険な“マネービジネス”の一面を持っています。

教祖・黒澤道文(くろさわ どうぶん)

ルミナス会の教祖。
穏やかでカリスマ性があり、信者たちから“絶対的な存在”として崇められています。

しかしその裏では、
企業承継を装った資金操作や、関連企業「黒澤ホールディングス」を通じたマネーロンダリング(資金洗浄)にも関与している疑惑が。

黒澤ホールディングスとは

ルミナス会が裏で操る関連企業グループ。
宗教法人の寄付金や信者のお金を企業経由で動かし、
表向きは“正当なビジネス資金”に見せかけていました。

いわば、宗教と企業が一体化した資金システム
この構造が、物語の核心に迫る重要なカギとなっています。

悪質な宗教ビジネス

信者の“信じる心”につけこんで、
高額な商品や寄付をさせる仕組みです。


よくあるやり方

  • 「このお札や水で幸せになれる」と高額で売る
  • 「寄付すれば救われる」とお金を集める
  • 教祖の言葉が絶対で、逆らえない空気をつくる
  • 家族や友人から離れさせ、信者を囲い込む

危ないサイン

  • 「信じれば助かる」「今だけ」と急かす
  • お金を払うことが信仰の証と言われる
  • 教祖や幹部だけが贅沢をしている
  • 家族に会わせない・疑問を言うと責められる

守るためにできること

  • お金はすぐに払わない
  • 契約や領収書はすべて保管する
  • 変だと思ったらすぐ消費生活センター警察に相談
  • 家族や信頼できる人に早めに話す

「信じる気持ち」を利用してお金を取る人がいます。
焦らず、冷静に。ひとりで抱え込まずに、必ず誰かに相談しましょう。

悪質な「企業承継ビジネス」とは?

一見「会社を引き継ぎます」と言いながら、
実際は 資産だけ奪い、借金だけ残す 危険な手口です。


よくある流れ

「後継者がいないなら助けます」と近づく
「買収金はあとで払います」と言われる
契約後、会社のお金や不動産を勝手に売却
支払いはされず、借金や保証だけが前社長に残る


怪しいサイン

  • 買収金が「後払い」になっている
  • 経営者保証をすぐ外してくれない
  • 契約を「今すぐ決めて」と急かされる
  • 買い手の資金の裏付けが見えない

守るためにできること

  • 契約前に 専門家(弁護士・公的センター)へ相談
  • 保証解除や支払い条件を 書面で明確に
  • 「事業承継・引継ぎ支援センター」に相談する

「助けます」の言葉に隠れた“資産狙い”の詐欺もあります。
焦らず、書面を確認し、専門家に相談することが一番の防御です。


マネーロンダリングとは?

犯罪で得たお金(汚れたお金)を、
正当なビジネスで得たお金のように見せかけること です。

日本語では「資金洗浄(しきんせんじょう)」といいます。


どうやって行われるの?

犯罪で得たお金を集める
 (例:詐欺・薬物・脱税など)
複雑にお金を移す
 (銀行口座を何度も経由させたり、海外口座を使う)
合法なお金に“見せかける”
 (不動産購入・会社経由・投資などで正当化)

こうして“汚れたお金”が“きれいなお金”に見えるようにされます。


なぜ問題なの?

犯罪を続ける資金源になるからです。
そのため、世界中で銀行などに「不審なお金の動きを報告する義務」があります。

感想

悪いことを考える人は、息を吐くように嘘をつく。

――まさに今回の黒澤道文(くろさわ どうぶん)を象徴する一言です。

“人を救う”という美しい言葉の裏で、
信者を操り、企業を利用し、金を動かす。
その笑顔の奥にあるのは、冷たい計算と支配欲。

悪徳宗教のビジネスや、企業承継を装った詐欺ビジネス。
どれも人の「信じたい心」を利用して成り立っています。

「正義」と「信仰」が交錯する中で、
誰が真実を語り、誰が嘘をついているのか――。
見ていて背筋が凍るような一話でした。

次回予告|「システム障害」

人の心を操る嘘から、
今度はシステムそのものを操る悪意へ。
次回もまた、緊張感が走る予感です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました