『明日はもっと、いい日になる』第2話 ネタバレ感想/ 子どもの「好き」と、大人の「見えない愛」

夏ドラマ

子どもは親を大切に思っているのに、
その思いが報われない現実が切ない――
第2話は心に残る問いを投げかけてきた

ケース①:ネグレクト――それでも「お母さんが好き」

今回の1つ目のケースは、6歳と3歳の兄弟。
母親からほとんど関心を持たれず、着替えも食事も放置されたまま。
それでも、こどもたちは「お母さんが好き」と言う。

この言葉に、どうしようもなく胸が痛くなりました。
どれだけ冷たくされても、嫌われても、こどもは親を信じたい。
それが“家族”だから。
でも、その「好き」はどこに向かっていくのだろう?
親が変わらなければ、愛の行き場がない。
子どもは逃げることも、逆らうこともできない。
それなのに、親を思い続けている――それは、希望なのか、それとも諦めなのか。

ケース②:無賃乗車――「私は悪い子だから」

もうひとつのケースは、何度も無賃乗車を繰り返す小学生の女の子。
理由を聞かれても、何も答えない。
でも、そこには親の言い争いが深く関係していた。
「自分のせいで親がケンカしている」と思い込み、何も言えなくなってしまったのだ。

バームテストの結果は“自己犠牲”。
自分の気持ちより、親の感情を優先してしまう子ども。
「親に迷惑をかけたくない」「困らせたくない」――
そんな思いから、本当の気持ちを閉じ込めてしまう。

親は「あなたのため」と言いながら、実は子どもと向き合えていない。
子どももまた、「親のため」に自分を押し殺してしまう。
優しさがすれ違って、静かに傷ついていく。
その姿が、あまりにリアルで、言葉を失いました。

感じたこと

この第2話では、「親子の間にあるすれ違い」と「子どもの叫ばないSOS」が丁寧に描かれていました。
愛しているのに伝わらない、わかってほしいのに言えない――
そんな葛藤の中で、子どもたちはひとりで踏ん張っている。

でも、本当は。
子どもは大人の助けを待っている。
「気づいてほしい」「見ていてほしい」
そんな願いを、声にならない形で発している。

ドラマを通して、私たち大人にできることは何か?
一緒に考えさせられる、重くて温かいエピソードでした。

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