放送日時

2025年10月6日(月)
21:00スタート
フジテレビ
予告動画はこちらからご覧いただけます
「絶対零度〜情報犯罪緊急捜査〜」 公式サイトはこちらからご覧いただけます
この記事にはドラマの内容に関するネタバレが含まれています。未視聴の方はご注意ください
見どころ紹介
物語は、情報犯罪特命対策室(DICT)の刑事・二宮奈美(沢口靖子)と、内閣総理大臣・桐谷杏子(板谷由夏)が、娘・カナ(白本彩奈)の救出に向かう緊迫の場面から始まります。
この冒頭のシーンこそが、後に日本全体を巻き込む大規模サイバー犯罪。
DICTと「特流(とくりゅう)」の因縁が、ここに繋がるのです。

ドラマの内容
第1話では、情報を悪用した強盗事件が描かれます。
被害者の行動パターンや住所、資産情報までもがネット上で共有され、犯人は“匿名の闇”から標的を選ぶ。
目に見えない犯人を相手に、DICTの捜査が動き出す。
現場に残されたのは、雑な犯行の現場とデータの断片だけ。
チームは最先端のIT技術とデータ解析を駆使し、数多の情報の中から“人の痕跡”を探り出していく。
そして、二宮奈美刑事の地道な捜査と鋭い判断力が重なり、事件は解決へと導かれていく。
冷徹なデータの裏に潜む“人間の意志”を見抜く——それこそが、彼女の真の強さでした。

DICT(情報犯罪特命対策室)とは?
DICT(ディクト)は、情報犯罪に特化した警察の特命チーム。
サイバー攻撃、特殊詐欺、投資詐欺など、ネットを使った新しい犯罪を追跡するために設立された架空の組織です。
実際には同名の部署は存在しませんが、モデルとなるような実在の組織があります。
国内のサイバー犯罪と警察機関・部署(現実の対応組織)
機関・部署名 | 主な役割 | 所属 |
---|---|---|
警察庁サイバー警察局 | 国全体のサイバー犯罪対策を統括。海外警察との連携も担当。 | 警察庁(国) |
サイバー特別捜査隊 | 国家規模のサイバー攻撃・ハッキングの捜査。 | 警察庁直轄 |
警視庁サイバー犯罪対策課 | 東京中心のネット犯罪捜査(詐欺・不正アクセスなど)。 | 警視庁 |
都道府県警サイバー犯罪対策課 | 各地域のネット詐欺やSNSトラブルを担当。 | 各都道府県警 |
NISC(内閣サイバーセキュリティセンター) | 官公庁や重要インフラの防御・情報共有。 | 内閣官房 |
JPCERT/CC | ネット攻撃や被害の通報・支援を行う民間機関。 | 民間(政府連携) |
👉つまりDICTは、現実の「サイバー警察局」や「サイバー犯罪対策課」を組み合わせた“理想の捜査チーム”といえます。
特流(とくりゅう)とは?
「特流」とは、「特異な流れ・特殊な流通経路」を意味する造語。
ドラマでは、匿名性を利用して資金や情報を動かす匿名流動型犯罪グループとして描かれます。
彼らは姿を現さず、オンライン上の隠語やコードを使いながら指示を出す。
現代の闇社会が、ネット空間に“新しい形”で生まれ変わった存在といえます。

特殊詐欺とは?
特殊詐欺(とくしゅさぎ)とは、電話やネットを使って人をだまし、お金を取る犯罪のこと。
たとえば
- 「息子だけど、事故を起こした」とうそをつくオレオレ詐欺
- 「未払いがあります」と偽って振り込ませる架空請求
- 「還付金があります」と言ってATMに誘導する還付金詐欺
など、直接会わずにお金をだます手口が特徴です。

詐欺集団の隠語(ドラマ内設定)
隠語 | 意味 | 説明 |
---|---|---|
猫の散歩 | 運び屋 | 現金やカードを受け取り、組織に渡す係 |
おつかい | 換金 | 被害金を換金する作業 |
介護 | 受け子 | 被害者から直接現金を受け取る役 |
夜回り | 強盗 | 現金やカードを奪う実行犯を指す |
DICTは、これらの“暗号のような言葉”をネットの掲示板やSNSから解析し、事件の裏側にある特流の動きを突き止めていきます。
注目ポイント
- 沢口靖子さん演じる二宮奈美刑事の冷静さと情熱のギャップ
- 板谷由夏さんの“女性総理”としての重みと覚悟
- SNSのやり取りが“犯罪の証拠”として可視化される構成
- 「特流」という見えない敵がもたらす不気味さ
特に、「ことば」そのものが武器になるというテーマが印象的。
隠語・暗号・AI解析──まさに「情報が人を支配する時代」を象徴していました。

感想
第1話から息をのむ展開。
DICTの面々がそれぞれ過去を抱えながらも、冷静に現場へ挑む姿は、まるで静かな戦士のよう。
「情報が命を救うのか、それとも奪うのか」──この問いが、物語の根幹にあります。
匿名の闇に挑むDICT。
そして、彼らの前に立ちはだかる“特流”。
この対立構造こそ、現代社会のリアルを映し出していました。

次回予告:ロマンス詐欺
次回のテーマは「ロマンス詐欺」。
SNSで出会った“理想の恋人”が、実は詐欺師──。
DICTが追うのは、心のすき間を狙う最新の“恋愛型詐欺”。
愛か、嘘か。
第2話では、「信じることの危うさ」が描かれそうです。

コメント