転職は“型破り”にこそ意味がある?──『DOCTOR PRICE』第2話 ネタバレ考察

DOCTOR PRICE
Stethoscope on dollar banknotes, healthcare payment concept

第2話で描かれたのは、療養型病院と一般病院の間で揺れる医師の転職。そして少しずつ明かされていく、鳴木(岩田剛典)の過去です。

放送日時

2025年7月6日(日)
22:30スタート
日本テレビ

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この記事にはドラマの内容に関するネタバレが含まれています。未視聴の方はご注意ください

療養型病院は“楽で儲かる”…でもその代償は?

今回登場した転職先のひとつが療養型病院。慢性期の患者が中心で、医師に求められるのは大きな判断よりも、一定の管理やルーチンワーク。

現場では「楽で儲かる」「給料は高い」と言われながらも、以下のような葛藤を抱える医師も多く描かれていました:

  • やりがいがない
  • キャリアが閉ざされる

安斎先生もそのひとり。
一般病院 → 療養型病院 → 一般病院と転職を繰り返し、現実を知ることで本当に自分に合う職場を選び直していきました。

鳴木はすべてを見越していたのか?
「一度現実を見せることで、必要な選択ができる」と考えていたとすれば、やはり彼の転職戦略はただの人材斡旋ではなく、“人を導く仕掛け”そのものでした。

鳴木の過去──信じていた父の“失墜”と、心の奥にある復讐心

第2話で少しずつ見えてきた、鳴木の過去。

信頼されていた父が医療過誤で責められ、記者会見ののちに命を絶った。
でも鳴木は、それを本当のミスとは思っていない。誰かが罪をなすりつけたのではないかと疑っている。

この“なすりつけ”という言葉が、私はすごく引っかかりました。
医療という名のもとに、誰かのミスを別の誰かが背負わされる。
正義や命が関わる世界で、そんなことがあるのか?と疑いたくなるけれど、鳴木の目を見ると、きっと彼には“確信”があるんだと感じます。

そして、その舞台が極東大学病院
彼があの病院の中に、父を追い詰めた犯人がいると考えているなら、今の行動すべてが復讐の布石なのかもしれない。

転職、医療の価値、病院組織の構造――それらを鳴木は静かに壊しにかかっているようにも見える。
それが果たして“正義”なのか、それとも“執念”なのか。
視聴者の私たちにも試されている気がして、ますます目が離せません。

“ピンチ”を“機会”に変える鳴木の話術

今回、裏で進んでいたのが労働基準監督署の臨検

鳴木はその場でもやっぱり冷静で抜け目がない。 質問をはぐらかすでも、はっきり断るでもなく、相手の意図を読みながら言葉で場を支配していく。このシーンはまさに“口のプロ”だった。

あの場面を見て、「ああ、転職ってこういう調整力も必要なのか」と気づかされました。
理屈だけじゃなくて、“人間関係や制度のグレーゾーン”も理解して動けることが、鳴木の強さなんですね。

誰も傷つけず、でも自分のペースは崩さない。
あの話術はまさに見ものです。

“一度回り道してみる”という転職成功のカタチ

今回の転職医師・安斎先生の選択は、最初うまくいったように見えて、実はやりがいを失いかけていた。

でも、一度転職してみたからこそ、本当に自分に必要な環境が見えてきたという描写には共感しました。
「成功する転職=条件のいい職場に移ること」と思いがちだけど、実は“失敗して学ぶ”というプロセスも、ちゃんと価値があるんですよね。

それをすべて読んだうえで、鳴木が動いていたとしたら……もう怖いくらいに先が読めすぎていて、もはや人間離れしてるレベル(笑)。

次回はどんな“型破り”転職を見せてくれるのか

医師の転職というテーマを通して、こんなにも人間の心理や病院の裏側を描いてくるとは。
ただ“年収を上げる”話では終わらせないのが、このドラマの魅力です。

来週もまた、鳴木がどんな手腕で“転職”を成功させていくのか。そして、彼の父に何があったのか──

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