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第9話「ザ・ロイヤルファミリー」落馬が変えた運命。馬と人が抱える“痛みと再生”の物語

ザ・ロイヤルファミリー

放送日時

kanae
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2025年10月12日(日)
21:00スタート
TBSテレビ

予告動画はこちらからご覧いただけます

「ザ・ロイヤルファミリー」 公式サイト

見どころ

第9話は、ロイヤルファミリーの“落馬事故”が描かれます。
一瞬の出来事なのに、その影響は計り知れません。
馬の体に起きていた異変、ジョッキーの心の崩れ方、そして「馬の幸せとは何か?」というテーマが浮かび上がる回でした。

見ているこちらも胸がざわつき、“運命はほんの小さな違和感から揺らぎ始める”ことを痛感させられます。


競走馬の落馬

華やかなレースの裏には、想像を超える危険が潜んでいます。
今回の落馬は、ただのアクシデントではなく、馬の目に起きていた異変が大きく関係していました。

馬は言葉を話せません。
だからこそ、ほんの小さな違和感を読み取れなかった時、代償は大きくなってしまう。
その残酷さが静かに描かれ、視聴者の胸にひっかかります。


角膜実質膿瘍とは?

馬の“角膜実質膿瘍”は、角膜の奥に細菌が入り込み、膿がたまってしまう病気です。

外からは見えにくく、症状が進むと視界が白くかすんでしまいます。

「見えていない」というのは、競走馬にとって致命的なこと。
スピードに乗ったままの状態で視界が曇る恐怖は、人間の想像を超えています。

ドラマではこの“気づきにくさ”が丁寧に描かれており、
「なぜあのタイミングだったのか」という疑問に、そっと答えてくれるシーンでもありました。


角膜移植という選択

治療として選ばれることがあるのが角膜移植。
ただし、それは馬にとって大きな負担を伴う決断です。

・視力が戻る可能性はあるのか
・競走馬として復帰できるのか
・痛みやストレスは避けられるのか

どれも簡単に答えが出ない問題です。

成功しても、以前のように全力で走れるとは限らない。
それでも「生きる選択を優先するべきなのか?」という問いが、静かに視聴者へ投げかけられます。

このシーンは、ロイヤルファミリーという血統の“未来を守る側”の気持ちと、
“目の前の馬を救う側”の気持ちが交差する、深い場面でした。


ジョッキーの落馬

馬だけでなく、ジョッキーも同時に大きなダメージを負います。
体はもちろん、心の傷が深く描かれたのが今回の特徴でした。


精神状態

落馬したジョッキーは、表には出さなくても強い罪悪感と恐怖を抱えています。

「自分のせいではないか」
「また同じことが起きたらどうしよう」
「馬の未来を奪ってしまったのではないか」

責任感が強いほど、心は沈んでいく。
その描写がリアルで、胸が締めつけられるようでした。

騎手という職業は、どれだけ経験を積んでいても“恐怖”と隣り合わせ。
復帰には、体の回復以上に“自分を許すこと”が必要になります。
ドラマでは、その葛藤が丁寧に描かれ、ジョッキーという仕事の重さが伝わりました。


馬の幸せとは?

第9話で最も響くテーマがここです。

「馬にとって幸せとは何か?」

走るために生まれた馬。
けれど、必ずしも“走ること=幸せ”なのかは、誰にも断言できません。

・ケガをしてもレースへ戻すべきなのか
・無理をさせず、余生を穏やかに過ごさせるべきなのか
・馬主、調教師、騎手、それぞれの立場で答えが違う

物語は、その“答えの出ない問い”を視聴者にも静かに投げかけてきます。

ロイヤルファミリーを守りたい気持ちと、
今ここに生きている1頭の命を守りたい気持ち。
そのどちらも間違いではなく、その狭間で揺れる人たちの姿が美しくも切ない回でした。


次回|最終決戦 ― 夢と情熱の行方

物語はいよいよ“最終決戦”へ向かいます。

夢を追い続ける者は、どこまで情熱を燃やせるのか。

ロイヤルファミリーの未来を決める大きな挑戦が迫る――
次回こそ見逃せない回になりそうです。

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