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第2話「ザ・ロイヤルファミリー」血統に挑む調教師の覚悟と、ロイヤルイザーニャが掴んだ奇跡の勝利

ザ・ロイヤルファミリー

放送日時

kanae
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2025年10月12日(日)
21:00スタート
TBSテレビ

予告動画はこちらからご覧いただけます

「ザ・ロイヤルファミリー」 公式サイトはこちらからご覧いただけます


見どころ

競走馬の“王家”と呼ばれる名門・山王家。
その名に恥じぬ血統と誇りを背負い、人も馬も、運命に抗いながら走り続けている。

舞台は、北海道の果てしなく広がる牧場。
朝も夜も、息づかいと蹄の音が響く。
調教場では、調教師と馬が心を通わせ、レースに向けて命を燃やす。

美しい映像とともに描かれるのは、ただの競馬ではない。
それは、“生き方”を懸けた戦いだ。

特に第2話では、「ロイヤルイザーニャ」と「ロイヤルファイト」――
血に導かれ、運命に抗う2頭の走りが交錯する。
勝ち負けのその先にある“絆”と“誇り”が、静かに胸を打つ。

 調教師

調教師は、競走馬の“育ての親”。

「調教師によって、競走馬の勝利は大きく変わります。」

馬の“個性”を見抜く力

馬にも人間と同じように性格があります。
気が強い、怖がり、集中力が続かない……。
調教師はそれを見極め、その馬に合った調教法や距離、コースを選ぶことが求められます。

たとえば――
・気性の荒い馬はスピードよりリズム重視の調教
・繊細な馬には、厩務員や騎手との“信頼関係”を優先

調教師が馬の心を理解できれば、潜在能力は一気に開花します。


調教メニューと出走タイミング

調教師は、馬の体調・筋肉・呼吸の状態を細かくチェックし、
「今が勝負の時か、それとも休ませるべきか」を判断します。この判断を誤ると、
せっかくの才能も故障やスランプで失われてしまう。

逆に、ベストのタイミングで送り出せば――
普通の馬でも奇跡を起こすことがあるんです。


チーム全体を束ねる采配力

調教師は、厩務員・騎手・獣医・装蹄師・馬主など、
多くの専門家をまとめる“監督”でもあります。
信頼関係が崩れれば、馬の調子も乱れます。

名調教師は、馬だけでなく「人の気持ち」も整える。
まるで人間ドラマそのものです。

未勝利戦

未勝利戦とは、その名の通り「まだ一度も勝ったことがない馬」たちが出走するレース。
一見地味に思えるが、ここでの1勝が馬にとっても調教師にとっても大きな意味を持つ。

項目内容
出走できる馬まだ一度も勝っていない馬
出走回数3歳夏(8月)までが原則
意味デビューから初めての“試練”
雰囲気“夢と現実の分かれ道”になることも多い

ロイヤルイザーニャの性格

ロイヤルイザーニャは、お転婆でありながら繊細な心を持つ。
優しくされるより、期待をかけられるほうが嬉しい――。
周囲の視線を力に変えて走る、天性の“注目を浴びる才能”を秘めた馬。

ロイヤルファイトの性格

ロイヤルファイトは、呑気というより図太い。
周りのざわめきにも動じず、ただ自分のペースで走る。
どこを走っていようと関係ない――己のリズムこそが、この馬の流儀だ。

競走馬の血統

競馬の世界では「血統」がすべてを左右するとも言われる。
どの父母から生まれたかで、その馬の気性・スピード・スタミナまで決まる。
ザ・ロイヤルファミリーでは、この“血”の物語が人間関係にも重ねられている。
親から子へ、意思や信念をどう受け継ぐのか――。

血統とは“命の物語”

競走馬の血統とは、
ただの家系図ではなく、才能と性格を受け継ぐ“命の物語”です。

ドラマの血統表では、
「ロイヤルイザーニャ(2008年生)」の母が「イザーニャ(1997年生)」、
その父が「ゼノフォース(1986年生・エターナルーン系)」と記されています。

つまり、
「エターナルーン」という血筋が、
“ロイヤル”という名を冠する次世代にまで受け継がれているのです。

血統が勝敗を左右する理由

遺伝「走り方」「性格」「体質」

競走馬の能力は約6割が遺伝で決まると言われています。
たとえば――

  • スピードを伝える父系
  • 精神的な強さや持久力を伝える母系

「イザーニャ」→「ロイヤルイザーニャ」への系譜も、
まさに“スピードと気高さを受け継ぐ”象徴です。


血統を活かすのは“調教師”

どんなに優れた血統でも、育て方次第で才能は眠ったまま。
ここで鍵を握るのが調教師の目

調教師は血統を読み解き、
「この馬にはどんなトレーニングが合うか」
「距離はどこまで持つか」を判断して導きます。

血統の象徴性

馬名年代系統象徴するテーマ
ロイヤルイザーニャ2008年シベリアクール系名門の誇りと孤高。“王家の象徴”として生まれた存在。
イザーニャ1997年エターナルーン系強さと繊細さの両立。内に秘めた情熱と優雅さ。
ゼノフォース1986年エターナルーン系血の原点、伝説の父。勝利の遺伝子を受け継ぐ者。
エターナルーン1973年永遠の才能の象徴。“月”のように静かで揺るがぬ存在。
サンラインボーイ1975年光と希望の血筋。困難を照らす“太陽”のエネルギー。
マイティプラット1962年根源の血。力強く、どんな逆境にも折れない“生命の礎”。

“エターナルーン(永遠の月)”という名がすべてを物語っています。
この血統は「永遠に輝きを継ぐ存在」という意味を持つ。

その末裔である「ロイヤルイザーニャ」は、
まさに「血の記憶を背負う王女」なのです。

感想

栗須栄治(妻夫木聡)の演技

栗須栄治の演技は、まるで“人間の葛藤そのもの”を映しているようだった。
静かな瞳の奥に、抑えきれないギャンブル魂が蠢く。
かつて夢を失った男が、再び“勝負の世界”に心を燃やす姿は圧巻。
その芝居は派手ではない。
だが、たった一つのまなざし、息づかいの変化から、
彼の心境――焦燥、渇望、そして希望――が細やかに伝わってくる。
その想いが、馬を通して静かに溢れ出す。

ロイヤルイザーニャの迫力・勝利

レースシーンでのロイヤルイザーニャは、まさに“生命の塊”。
その息遣いひとつひとつが、画面越しに鼓動を響かせる。
蹄の音、風を切る音、観客のざわめき――すべてが走りを盛り立てていく。

まるで自分も一緒に走っているかのような臨場感。
そして、フィニッシュの瞬間に見せた瞳の輝きは、
“勝利”というより“自由”そのものだった。

次回 セリ

次回の舞台は「セリ(競走馬の競売会)」。
血統、資金、そして欲望が交錯する場所で、新たなドラマが生まれる予感。
果たして次に“選ばれる”のは、誰とどの馬か――。
見逃せない展開になりそうだ。

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