総合診療医は、“人を診る”医師。だからこそ、患者にとってかけがえのない存在だ。
放送日時

2025年7月13日(日)
21:00スタート
TBSテレビ
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「19番目のカルテ」 公式サイトはこちらからご覧いただけます
この記事にはドラマの内容に関するネタバレが含まれています。未視聴の方はご注意ください
見どころ紹介
第7話は、徳重先生の恩師・赤池先生が登場。
「総合診療科とは、人を診ること」
「患者は時に嘘をつく」
——そんな深い言葉を残しながら、診療所を閉じざるを得ない状況に追い込まれていました。

赤池先生の言葉の重み
赤池先生の姿から感じたのは、医師の本質。
「求められなければ医者は何もできない」
「誰であっても否定せず、実を聞き、寄り添い、優しく包み込む」
その言葉は、海のように広く穏やかで、すべてを受け止める強さに満ちていました。
徳重先生が“総合診療医”として歩む道の原点が、この恩師の言葉にあるのだと思わされます。

診療所を閉じる理由
そんな赤池先生が、診療所を閉めることになった原因は、バッド・キアリ症候群という珍しい病気でした。
しかし彼は、自分の診察を徳重先生には任せたくないと告げます。
その言葉の裏にあるのは、弟子への信頼なのか、あるいは師としての誇りなのか。
簡単に答えを出せない複雑な感情が、観る者の胸をざわつかせます。

バッド・キアリ症候群とは
バッド・キアリ症候群は、肝臓の血の流れが詰まってしまう病気です。
肝臓の中には「肝静脈」という血管があり、ここが血栓などでふさがると血液がうっ滞し、肝臓が腫れたり水(腹水)がたまったりします。
主な症状
- お腹の張り(腹水)
- 右上のお腹の痛み
- 肝臓が腫れて重たい感じ
- 進行すると黄疸や肝不全になることも
原因
- 血のかたまり(血栓)ができやすい体質や病気
- 血管の異常(狭くなる、膜でふさがる)
- 腫瘍などによる圧迫
治療方法
- 薬で血をサラサラにする(抗凝固療法)
- 腹水を減らすための利尿薬
- カテーテル治療(ステントで血流を広げる)
- 肝移植(重症の場合)
日本では珍しい病気ですが、放置すると肝臓が悪くなって危険です。

個人的な感想
赤池先生の言葉は、医療を超えて“人と人がどう向き合うか”という普遍的なテーマを突きつけてくるものでした。
「広い海のようになんでも受け止める医者になれ」
これは医師だけでなく、私たち自身にも響くメッセージだと感じます。
そして、師が弟子に「診てもらいたくない」と告げるその関係性の奥に、深い人間ドラマが隠されている。
切なくも、胸に残る回でした。
次回、徳重先生がどんな答えを見つけるのか。続きが待ち遠しいです。
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