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『VIVANT』第23話 感想・考察|乃木の覚悟と守られてきた約束

VIVANT第23話 感想と考察のアイキャッチ 秋ドラマ

※2026年11月1日放送『VIVANT』第23話のネタバレを含みます。

乃木が窮地を脱する戦法には、いつも驚かされます。でも、助けられたからといって、全部が元どおりになるわけではありません。

今回残ったのは、正体を知った薫とジャミーンの反応、ベキを生かした理由、アディエルの約束です。最後の野崎さんは、どうなってしまうのか。

乃木を送り出す熱い司令

夜の執務室から男性を送り出す女性司令の後ろ姿

薫とジャミーンを助けに行けば、別班であることがバレてしまう。それでも乃木は、正体がバレる覚悟で助けに行きたいと司令に頼みます。

司令の答えは「行きなさい!」。司令は熱い人です。

別班の掟は、親にも正体を明かさないこと。司令は掟よりも、薫とジャミーンの命を選んだのかもしれません。

そして乃木は、体に爆弾をセットして樊との交渉に出ます。表に出て話すのは、Fのようです。全員解放するか、巻き込んで死ぬか。樊に決断を迫ります。

乃木は「僕が守る」と言っていました。それでもFが表に出たのは、守りたい人の前では冷静でいられないからかもしれません。

でも、爆弾はつながっていませんでした。増援部隊も間に合っていたのです。今回も、乃木の戦法に驚かされました。

自分の正体を知られるとしても、二人を助けに行く。今回の乃木には、強い覚悟がありました。

正体を知った薫に必要な時間

窓辺の女性と少し離れて立つ男性を描いた告白の象徴画

乃木は薫に、自分が別班だと告白します。命の危険にさらされたうえに、乃木の正体まで知らされる。薫には、気持ちを整理する余裕もない状況でした。

さすがに、助けに来てくれてありがとう、にはなりません。助けに来てくれた人が、自分の知っていた乃木とは違う顔を持っていた。薫が一度に受け止めるのは難しいと思います。

ジャミーンは、乃木が好き。でも、Fは苦手。同じ姿でも、ジャミーンにとっては違うのですね。

薫には時間が必要です。正体を話したことで、すぐに分かり合えるわけではないと思いました。

でも、後半には薫からの返事がありました。乃木が縁結びの出雲大社へ参拝すると、神様への想いが通じたのでしょうか。薫からメッセージが届きます。

「仕事が終わったらすぐに帰ってきてくださいね」。薫からお許しが出ました。乃木の正体を知ったうえで、帰りを待つと伝えてくれたのですね。

薫は、終わりにしようと何回も決心したと書いています。最後は、乃木への気持ちが勝ったのかもしれません。

ベキを生かした本当の理由

手入れされた平屋の縁側で話す三人の後ろ姿

奥出雲にいるベキを訪ねる場面では、乃木がベキを生かした理由が語られます。バルカとノコルには、ベキが必要だった。バルカの子供たちと民のために。

父親だから助けた、というだけではなかったのですね。ベキがいなくなったあとに残される人たちのことまで、乃木は考えていました。

ベキは、息子に殺されることを望んでいました。乃木が新しい名前を渡したのは、子どもたちのために生きてほしかったからではないでしょうか。

乃木はベキから、ジャミーンを助けたときの経緯を聞きます。ところが、エリシャの核融合に関わる発明については、ベキも知りませんでした。

ベキに会えば全部分かるのかと思ったら、ベキにも知らないことがある。アディエルが何を聞いたのかが、改めて気になってきます。

アディエルが託されたもの

石造りの通路で少女を抱いて歩く男性の後ろ姿

ベキが請け負った作戦は、アジトの破壊、人質の解放、データと情報の奪取でした。撤退の段階でアディエルが姿を消し、少女を抱えて戻ってきます。少女がジャミーンでした。

エリシャは、娘を自分から引き離すよう求めます。一緒にいれば、娘まで危険になる。

名前を人に言わないこと。誰かが探しに来ても見つからないようにすること。エリシャは、ベキにそう頼みました。

次の日、アディエルはジャミーンを仲間に預け、姿を消します。戻ってきたのは4〜5日後。アディエルが何をしていたのかは、ベキも知りません。

アディエルはエリシャに何を聞いたのか? 今後、重要になりそうだと思って見ていました。

そして終盤、乃木がエリシャに会い、アディエルとの約束が明かされます。

エリシャと交わした約束

少女を守る約束を象徴する大人二人の握り合う手

エリシャはアディエルに、ジャミーンのお尻にディスクが埋めてあると伝えていました。早く取り出して、どこかに隠してほしい、と。

成長して違和感を覚え、医者が取り出せば、中身が明るみに出てしまう。エリシャが恐れていたのは、秩序が壊れ、混乱が起きることでした。

ディスクのことは、あのサムライにも言わないように。エリシャは、そうも頼んでいたのです。

エリシャの反応から、アディエルは約束を守ったのだと分かります。ベキにも話さなかった理由が、ようやくつながりました。

私は、アディエルは発明よりも、ジャミーンを守ることを優先したのだと思います。

世界を変える秘密を知っても、まず考えたのは、ジャミーンの安全だったのではないでしょうか。

ベキに話さなかったことも、テントを離れたことも、ジャミーンを守るためと考えるとつながります。秘密を守るのは、エリシャとの約束のためだけではなかったのかもしれません。

姿を消した4〜5日間は、ディスクを隠すためだったのではないでしょうか。ただ、場所はエリシャにも分かりません。

最後の鍵と試される仲間

光の漏れる大きな扉の前に立つ少女と見守る男性

鍵はジャミーン。合言葉もジャミーン。ずっと守られてきた彼女が、真相へ進むためにも欠かせない存在になっています。

エリシャは乃木に、動物的直観力、知力、精神力が試されると話していました。どんなに優秀でも、孤独な者には越えられない、とも。

必要なのは、苦境を共にしてくれる仲間。ジャミーンを守ってきた人たちのつながりが、最後に生きてくるのでしょうか。

エリシャが最後に伝えた言葉には、「お前は希望の子」もありました。私には、ジャミーンに向けた言葉のようにも思えます。

発明を手に入れたい人と、ジャミーンを守りたい人。同じ秘密を追っていても、最後にたどり着く場所は違うのかもしれません。

劉に撃たれた野崎は生きている?

石造りの部屋で距離を置く二人の男性と卓上のグラス

エリシャは盗聴器を警戒して、乃木に小声で話していました。それでも、話は全部聞かれていたのです。乃木たちが別班だということも、知られてしまいました。

乃木は薫に、ジャミーンのお尻の傷痕を確認することになります。薫の答えは、約5センチの傷痕があるけれど、手術の精密検査で異物はなかった。

シンシーは、アディエルが取り出して隠したと見て、捜し始めます。

全部聞かれていたのなら、エリシャの最後の言葉も知られたのでしょうか。シンシーはアディエルの関係者も把握済み。最終回は、別班とシンシーのどちらが先にたどり着くかの勝負になりそうです。

そして、核融合の情報を聞いてしまった野崎さんに、銃が向けられます。

最後に、野崎さんが劉に撃たれます。これは殺された? 生きてる?

「さようなら 愛しき人よ」。銃声とともに終わってしまいます。野崎さんがどうなったのか、ラストだけでは決められません。

私は、まだ生きている可能性を残して見ています。ただ、急所を外したとか、二人の作戦だったとか、言い切れる根拠はありません。

銃を向ける前に、樊は劉の名前を呼び、劉は「はい」と答えています。「愛しき人」と呼ぶ相手を、劉は自分の意思で撃ったのか。命令だから撃ったのか。

劉は、本当に野崎さんを殺すつもりだったのでしょうか。野崎さんは助かるのか。最後まで、疑問が残りました。

第24話は最終回。ジャミーンにつながる秘密と、野崎さんの生死。どちらも気になります。

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